2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大川端だより(429)

NHKの「こころの時代」という番組で、俳人の風見けんニが俳句の師匠である高浜虚子について語っていた。その中で虚子の句をいくつか紹介していたのだが、次の二句がとても好きである。 「流れ行く大根の葉の早さかな」 「籐椅子にあれば草木花鳥来」 最初…

■流れ行く大根の葉の早さかな

大川端だより(428)

竹中労は、91年5月に肝臓がんで亡くなっているから、今の若者には馴染みの無い名前かもしれないが、ぼくら旧世代のライターにとってはある種のカリスマであったことは間違いない。竹中は週刊誌全盛時代に、ルポルタージュ(現地レポート、記録文学)とい…

■「雑誌」について(2)

大川端だより(427)

カナダのバンクーバーで冬季オリンピックが始まった。 バンクーバーには、ぼくの古いパスポートをみると、74年、75年、77年、78年にスタンプが押してあるから、おそらく2回行ってかなり長期間滞在したのだろう。1回目はヨーロッパを放浪したあと、友人のい…

■バンクーバーでオリンピックが始まった

大川端だより(426)

NHKの朝ドラ「ウェルかめ」は現在、主人公・波美(ナミ)が働く徳島の小出版社「ゾメキトキメキ出版」の発行する「発心」という地域情報誌がピンチに陥っている。というのは、大手による新しい同種の雑誌が発刊し、「発心」よりもページ数もカラーも多い…

■「雑誌」について

大川端だより(425)

2月8日に作家の立松和平さんがなくなった。ぼくは2002年に『Volo(ウォロ)』の前身『月刊ボランティア』の6月号でインタビューさせてもらった。もう8年も前のことになるのだ。記事は下記URLから読んでいただけます。 http://www.osakavol.or…

■立松和平さんが亡くなった

大川端だより(424)

昨日の夜中(今日の早朝?)、テレビでNFLのスーパーボールをやっていた。アメリカンフットボールの王座を決める米国最大のスポーツイベントである。過去最大の1億650万人が見たという。試合はハリケーンで大打撃を受けたニューオーリンズを本拠地とする…

■大阪市立松虫中学校タッチフットボール部

大川端だより(423)

アラン・ラッドの「ネブラスカ魂」(原題は、Whsipering Smith(囁きスミス=物静かな男)のDVDを見ていて、冒頭の部分が「シェーン」とそっくりなのには驚いた。雪山をバックに馬に乗った男がこちらに向かってやって来るのだ。しかしやっぱり、アラン・ラッ…

■子どものころ変なモノに憧れていた

大川端だより(422)

この前、と言っても正月のことだけど、叔母の家で世間話をしていて、二人(85歳と80歳)ともピザを食べたことがない、ということが分かった。新聞広告は入るし、テレビCFも派手なのをやるので、その存在は知っていて、一度は食べてみたい…と思うらしいのだ…

■ピザを食べてみたい、と叔母が言った

大川端だより(421)

きのう高校時代の友人・古川くんのことを思い出したので、きょうも一人。森田くんといって、エエとこのボンであった。高校の近くのお屋敷に住んでいた。何回か行ったことがあって、門構えの立派な家だったように記憶しているが、何よりも素晴らしかったのは…

■カントリー&ウエスタンが好きだった

大川端だより(420)

高校のときの友だちに古川くんというのがいて、彼には二つの特徴的なクセがあった。 一つは、新刊書を買うと、必ず表紙のカバーをすべて引っ剥がして、図書館の本のように「素」にしてしまうこと。 もう一つは、「エビフライは尻尾がいちばん旨いねん」とか…

■エビフライは尻尾が旨い

大川端だより(419)

これまでの人生で、一番初めに好きになった俳優はアラカンこと嵐寛寿郎である。彼の鞍馬天狗の映画を観たのは京都の園部にいるときだったので、四〜五歳のころだったと思う。田舎の小さな映画館で観たアラカンはとてもかっこよかった。正月映画か何かだった…

■アラカンから健さんまで