大川端だより(427)


カナダのバンクーバー冬季オリンピックが始まった。


バンクーバーには、ぼくの古いパスポートをみると、74年、75年、77年、78年にスタンプが押してあるから、おそらく2回行ってかなり長期間滞在したのだろう。1回目はヨーロッパを放浪したあと、友人のいるバンクーバーに赴き、1年ぐらいいたのだと思う。2回目はその4年後ぐらいに、大学からの交換留学でオハイオ州スプリングフィールドという小さな町に1年いて、そのあとまたバンクーバーに寄った。その時はニューヨークで詐欺に遭って、仕方なくバンクーバーの友人宅に世話になったのだった。


バンクーバーの第一印象は、「水が美味しい」というもので、普通の水道の水が微かに甘さを感じさせるのだ。また、カナダというと寒い国というイメージがあるが、バンクーバーは気温的には夏も冬も過ごしやすく、冬はよく雨が降って鬱陶しいが、そんなに寒くない。関西地方とほぼ同じような気温だったと思う。


バンクーバーは日本人移民も多く、とても住みやすい町で、山と海があって、とりわけ夏の青空が続くころはスタンレーパークや海辺を散策するのがとても気持ち良かった。食事も、かなり大きな中華街があるし、日本料理店も多いので、全く困らない。おそらくバンクーバーは、世界中でもっとも住みやすい町のひとつであることは間違いない。世界各地からの移民や旅行者も多く、国際的な色彩の濃いまちである。また、ハイダやクワキュートルといったネイティブの文化もあり、見所も多い。


そしてまた、ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)というカナダでも有数の学術機関があり、ぼくも滞在中に附属の語学学校に通って、世界各地の友人たちと有意義な時間を共に過ごしたことを微かに覚えている。なにしろ30年以上も前のことだから、記憶もかなり薄れているのだ。ところで、HくんにMちゃん、バンクーバー今、本当にオリンピックで盛り上がっているのでしょうか…? コメントお願いします。