大川端だより(463)


幸せは猫の重みや秋布団


秋になると、それまで布団に近づかなかった猫が上に乗って寝るようになる。猫好きとしては、その重みに幸せを感じる。


秋の布団は、夏蒲団と異なり綿の量も増え少し重たいが、冬布団ほどではない。しかしそこに猫が乗っかると、しばらくは嬉しいが、だんだん重さが増し、寝返りを打ったりしたくなる。


すると猫は、あわてて目を覚まし畳の上へと移動する。しかしまたしばらくすると、布団の上の両足の間などに乗ってくる。暫時お互いの幸せのために我慢するが、またどうしても動きたくなって、ポジションを変えてしまう。


この攻防に、秋の夜は更けていく。これが幸せでなくてなんであろう…。