大川端だより(436)


姪の出産予定日が3月17日と言っていたのにまだ産まれない。まあ初産だから少しは遅れるだろうが、そろそろ1週間になるので、おそらく今日あたりにこの世に出現するのではないか。今の世の中が不景気で、楽しくなさそうなので、生まれて来るのを躊躇しているのだろうか。そのこのために贈る言葉が、いつも近所の書店で本を買うと、入れてくれるポリ袋に載っている。


Ererything's gonna be allright!(大丈夫だよ、すべてうまく行くさ!)。よく英語のポップソングに出てくるフレーズである。先行きを心配している子どもやガールフレンドをハグして背中をかるくたたき、「大丈夫だよ」とやさしく囁く、というようなシーンもアメリカ映画にはたびたび出てくる。励ましの言葉である。


突然話は変わるが、最近の命名事情はどうなっているのだろう、と思う。あまりにも変な名前、こじ付けのような、音の響きを中心にした命名が多すぎるように思う。この前、「きらきらアフロ」でぼくがご贔屓の松嶋尚美が言っていたが、女の子の場合「ちえり」という名前がカワイイ、名前を早口で呼ぶと「チェリー」になるだろうから、それもカワユイ、というようなことを述べていた。「ちえ(子)」か「えり(子)」のどっちかにしなさい、と言ってやりたかった(笑)。


ところが一方で、男の子には「福太郎」とか「健太郎」など、ちょっと古風な命名をする風潮もあるようだ。でもこれからは「**三郎」なんて名前はだんだん少なくなるだろう。三人目の男の子なんてなかなかいないからなあ。おそらく女の子の名前も、隆子とか康子とか信子とか、そんな当たり前の「子」の付いた名前はますます少なくなっていくだろう。でも、百歳近いおばあさんの名前が「樹里安」とかだったら、ちょっと引くよなあ。


姪の赤ちゃんにどういう名前がつくのか分からないが、女の子でも男の子でもあんまり奇抜な名前は付けないほうがいいと思うよ。彼(彼女)の健康と将来の幸せを願って、呼びやすく音の美しい名前にして欲しいと願っている。