大川端だより(400)


遠藤賢司の唄「夢よ叫べ」(http://www.youtube.com/watch?v=30XebMAshPw)を聴いていて、開高健の「胸にゴリラを飼う男」というフレーズを思い出した。この画像は2004年のフォークジャンボリーのものらしいが、遠藤賢司は変節しない珍しい男だと感じた。


ところで、皆さんは今回の選挙の結果をどう受け止めておいでかな…。ぼくは高村薫さんと同じく、20世紀型の経済最優先の政治運営の終焉だったと思っている。


もちろん「地滑り的大勝利」と言っても、民主党の獲得票数は小選挙区比例区を合わせてもたかだか45%程度で、選挙民の過半数さえ支持していないのだが、4分の1ほどの無党派層が動くとこういう結果を引き起こすのである。


公明党の太田代表と尼崎の悪代官風(笑)が落選したのも象徴的である。組織票がいくらあっても、25%の浮動票がどう動くかによって、事態は大きく変わってくる。


民主党の新人議員の中にどれだけ「胸にゴリラを飼う男(女)」がいるのか、それがポイントだろう。民主党の内実は全く知らないが、10人ほどでもそういう人材がおり、その人たちが市民セクターと組めば、世の中はかなり変わるかもしれない…と思う。