大川端だより(354)


DAN会の読書会の来月の課題図書『資本主義はなぜ自壊したのか』(中谷巌著 集英社インターナショナル 1700+税)が面白い。オビに「衝撃の『懺悔の書』に話題沸騰!」とあり、「10万部突破!!」とあるから、かなり売れているようだ。確かに、小泉構造改革を推進した経済学者が、グローバル資本主義のデメリットを暴き立てる、というような売り方はセンセーショナルである。しかし、368ページのうち、284ページまで読んだ感想を記すと、とても示唆に富んだ書物であり、歴史的にものを見ることの重要性を再認識した、というところである。