大川端だより(318)


もう8月も九日。「暑い、暑い」が口癖のようになっています。先ほど、
市民プロデューサー通信の153号を発行しました。「黒ビ」に下記のような
文章を書きました。あ、タイトルを忘れている。


ボリビアゲバラ」にしよう。


また、この文章の後に、ボラ協主催で9月から始まる


■シニアのための、その道のプロが教える
 「市民ライター&映像制作」連続講座


の詳細を掲げておきますので、ぜひふるってご参加ください。よろしく!!!


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┃┃■ 黒ビールでも飲みながら・・・・130
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▼うちの甥が今、JAICAの日系社会ボランティア・プログラムでボリビアに行っ
ている。あれほどブログを書け、と言っておいたのに、忙しいのか、更新がな
かなかできないようだ。しかしボリビアと言えば、やはりぼくらの年代の者に
とっては、チェ・ゲバラの終焉の土地として感慨深いものがある。ゲバラはア
ルゼンチン人として生まれ、カストロとの革命後キューバ国籍を取得し、最後
は、本人の意識としては南米共和国人としてボリビアで戦死した。


▼出張の途中、新大阪駅の書店で、戸井十月著・集英社文庫の『チェ・ゲバラ
の遥かな旅』を購入し、一気に読んだ。戸井十月はぼくより二つ下の1948年生
まれで、ものすごくゲバラの影響を受けたようだ。この本は事実に基づいた小
説仕立てで読みやすく、キューバ革命の歴史やゲバラの思想と行動が分かりや
すく書かれている。ゲバラ入門書としては最適の文庫本だと思う。


▼今やゲバラは、伝説の英雄、歴史上の人物となっており、Tシャツの図柄と
してもいまだに町の洋品店で見かけたりする。彼は1959年のキューバ革命後、
数年間新政権の要職を務めた後、ソ連と妥協しようとするカストロと袂を分か
ち、世界への革命の輸出を目論んで、140人以上のキューバ人とともにコン
ゴ革命を支援しようとしてアフリカに渡る。だが作戦は失敗。「革命に向けて
の政治状況の成熟」がなかったから、というのが敗因だが、要は見通しが甘か
ったのだろう。ここがリアリストのカストロとの違いだ。


▼その後ゲバラは、66年11月にラテンアメリカ全体革命の突破口を求めてボリ
ビアに潜入し、悪戦苦闘するが、結局67年の10月8日の政府軍との戦闘のあと、
捕まって、翌9日午後1時10分に銃殺される。この本では殺される前に、亡命
キューバ人のCIA隊員に、「ボリビア人でもないあなたが、どうしてここま
でやるのですか?」と訊かれ、「これはプロレタリアートの問題だ。私はアル
ゼンチン人であり、キューバ人であり、ボリビア人でもある。君には、多分理
解できないだろうがな」と答えたことになっている。このあたりが誰かの手記
にでも残されている事実なのか、それとも作家のイマジネーションなのかは分
からない。ただ、死後彼の目蓋は、誰が抑えても閉じられることはなかったと
いうのは、おそらく文献的な証拠があるのだろうと思う。


▼本書にはところどころ、覚えておいて引用したくなるフレーズがある。例え
ば、若い頃友人とオンボロバイクで南米大陸を旅行するところでの一文なんか
シビレますね、「道端に生きる人々は皆貧しく無学だったが、旅人には優しか
った」。これは真実で、ぼくも昔ヨーロッパでヒッチハイカーだった頃、皆一
様に、「ベンツは停めようと思っても絶対無理。ビートル(フォルクスワーゲ
ン)を狙え」と言っていた。民衆は、旅人には優しいものである。


▼本書は最後のところに、「ボリビア・ゲリラ部隊四十人のプロフィール」が
掲げてある。ほとんどが1920年代から30年代、40年代前半の生まれだが、一人
だけ1951年生まれのボリビア人ゲリラがいる。セラピオ・アキノ・トゥデラ。
「六七年七月九日、イキーラ川低地部での戦闘で戦死」とある。わずか15歳。
ぼくより5歳も若い農園労働者のゲリラだった。(thayama) 
 

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┃┃ シニアのための、その道のプロが教える
┃┃ 「市民ライター&映像制作」連続講座
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趣味・興味をいかして市民活動に出会う!!!

 「書くことが好き」「人の話を聞くのが楽しい」
「旅行のビデオを作るのが得意」、そんなシニアの皆さんのやりたいことや趣
味・興味を生かして、多彩で奥深い市民活動の現場にNPOの取材を通して出
会う講座です。その道のプロに基礎から実践まで学びます。各コース充実の全
6回講座+成果発表会。

■講座概要

・会場 大阪NPOプラザ 会議室
大阪市福島区吉野4‐29‐20)

・対象 市民活動に関心があり、人の話を聞いたり、写真を撮ったり、ビデオ
を撮影・編集に興味があるシニア(55歳以上)の方

・コース
1.市民ライターコース 全6回+成果発表会 (講座時間:約32時間)
2.映像制作コース  全6回+成果発表会 (講座時間:約40時間) 
   ※ 詳細は下記をご覧ください。

・定員 市民ライターコース 15人
    映像制作コース   10人
※ 先着順。定員になり次第締め切ります。

・参加費 各9,000円
 大阪ボランティア協会会員は8,000円
※初回受付時に徴収します。
※受講料には資料代、機材使用料などが含まれます。

・申込方法 参加申し込みはこちらをクリックしてお申し込みください。
 締切は8月26日(火)。
 締切後に受講票をお送りします。届かない場合は、お手数ですが主催連絡先
 までご連絡ください。

・問合先 社会福祉法人 大阪ボランティア協会(担当:大谷・永井)
Tel:06-6465-8391 Fax:06-6465-8393
          E-mail:cec@osakavol.org

・催 社会福祉法人 大阪ボランティア協会

◆<市民ライターコース概要>

・内容 「メディアとコミュニケーション」などのレクチャーから取材・イン
タビューの方法、リライトなどの実践をワークを通じて学ぶコース。実際にN
POを取材して原稿作成も。優秀作品は市民活動総合情報誌「ウォロ」に掲載!

・講師 吐山継彦(言葉工房、「ウォロ」編集委員長)
 編集・広報グループ「言葉工房」代表。企業、自治体、大学、学術機関など
 の広報誌の企画、編集、取材、執筆に携わる。編集・広報、市民活動に関す
 る講演・講師経験多数。

華房ひろ子(エディター、「ウォロ」編集委員
 編集プロダクション勤務。

●講座スケジュール 回 月日 時間 内容

第1講 9/2(火) 10:30〜17:45(受付10:00から)
   終了後、共通懇親会
【共通】「市民活動って何?」早瀬昇(大阪ボランティア協会)
     「対談:吐山継彦×下之坊修子」

「市民ライターとは何か」

第2講 9/9(火) 13:00〜17:00
「メディアとコミュニケーション」

第3講 9/16(火) 13:00〜17:00
「取材とインタビューについて」

第4講 9/30(火) 13:00〜17:00
「リライティングの創造性」

NPOを取材。日時は取材先団体と調整して決定。

第5講 10/14(火) 13:00〜17:00
「編集の基礎の基礎」

第6講 10/28(火) 10:00〜17:00
「取材原稿の完成」

第7講 11/4(火) 13:00〜17:00
    終了後、共通懇親会
【共通】成果発表会、作品講評

※部分的に変更になる場合があります。

◆<映像制作コース概要>

・内容
映像を作る際の企画・構成・撮影・編集を通して学ぶコース。実際にNPO
を取材して活動風景やインタビューを撮影、編集し、一本の映像を完成させる。
作品はカフェ放送「てれれ」とケーブルテレビにて上映!

・講師

下之坊修子(映像発信てれれ主宰、映像作家)
 市民の映像をカフェ等で上映する活動で「おおさかCBアワード2007」
 大賞受賞。『離婚を選んだ女たちPart1〜3』やシンガーソングライ
 ターの阿部ひろ江さんを追った『ゆらりゆらゆら』等監督作品も多数。

神吉良輔 (映像作家)
日本映画学校卒業後、テレビ番組制作会社およびNPO法人にて映像制作に
携わる。身体障害者を追った記録映画『もっこす元気な愛』のプロデューサー。
08年に独立、スタジオ「ふとっちょの木」設立。

●講座スケジュール( 回 月日 時間 内容)

第1回 9/2(火) 10:30〜17:45(受付10:00から)
 終了後、共通懇親会
【共通】「市民活動って何?」早瀬昇(大阪ボランティア協会)
 「対談:吐山継彦×下之坊修子」

 取材先団体決定、企画

第2回 9/9(火) 10:00〜17:00
構成、カメラ実習

第3回 9/16(火)頃
日時は取材先団体と調整して決定
取材先での撮影

第4回 10/14(火) 10:00〜17:00
編集

第5回 10/21(火) 10:00〜17:00
編集

第6回 10/28(火) 10:00〜17:00
編集、完成

第7回 11/4(火) 13:00〜17:00
 終了後、共通懇親会
【共通】成果発表会、作品講評

※部分的に変更になる場合があります。