大川端だより(289)


ベ平連時代からの友人I・K嬢(?)が、近所の堀川小学校近くの「ギャラリー■びー玉」で行なわれている「製本と蔵書票展」に作品を出品しているというので見に行くことにする。しかし、陶芸家と「製本と蔵書票」にどのような関係があるのか理解できないまま午後4時過ぎに赴く。十人ほどの作家の合同展なので、おそらく本人はいないだろう…と思っていたら、居た!しばらく居て、共通の友人の噂話などで時を過ごす。この人は昔とほとんど変わっていない。味のある良い焼き物を創るし、賞なども取るのに、作品の販売にはいたって不熱心である。自分もそうだが、人間、よっぽどの体験をしない限り、子どものころの原型からそれほど逸脱して大人になることはないようだ。