大川端だより(287)


大阪府知事選は、ぼくは棄権しましたが、弁護士でしたたかな橋下徹氏が当選しました。民主党の熊谷候補は、最初はインテリで紳士的な物腰で支持を伸ばすかとも思いましたが、いかんせんシャベリが下手過ぎましたし、かつての「“大大阪”の夢よもう一度」的な発言とか、府民の収入を4年間で60万円アップさせるとか、ピントの外れたアピールが多かったですね。


橋下さんは、「日本も核兵器を持つべし」とか、「日本人の中国での集団売春はODAのようなもの」といった軽率で人権意識を疑う失言の数々のため投票する気にはなりませんでしたし、共産党の弁護士候補はいちばんまともな気がしましたが、いまだにマルクス・レーニン主義を奉じ、党名を変更しない同党に入れるのも時代錯誤のような気がしての棄権でした。


今日の朝、ニュースワイド番組に橋下氏が出てコメンテーター諸氏の質問に答えていましたが、なかなか言っていることはしっかりしていますし、なんと言っても38歳という若さが「なんかやってくれそう」という大阪の庶民の期待感に火をつけたのだと思います。彼は弁護士だから、法律のことはよくわかっているので、府庁のお役人とも十分渡り合っていけると思われますし、自公の推薦や堺屋太一氏の応援を受けるなど、なかなかしたたかで深慮遠謀のある人物だとお見受けしました。お手並み拝見といきましょうか。


※追伸:橋下氏の奥さんという人を初めてテレビで観ましたが、とても7人も子どもを生んだ女性には見えませんでした。彼らは高校の同窓生らしいですが、女子高生がそのまま母になったような感じで、お友だち夫婦の典型でしょう。奥さんを見たら大体二人の関係が分かりますね。元アナウンサーのO阪市長の美形の妻はちょっとそぐわない感じでしたけどね。