大川端だより(262)


写真は橋爪事務所のあった芝川ビルとその内部。勝手連事務局日記に書いてあった事務所のアイドル「ザク」というのは3つめの写真の巨大フィギュアのことだろう。残念ながら橋爪さんを大阪市長にはできなかったが、マニフェストの精神はぼくら市民が受け継いでいかなければならないと思う。本日発行の「市民ライター通信」に下記の記事を書きました。また、今週の土曜日(24日)は、団塊アクションネットワーク主催のレクワクシリーズ「市民プロデューサーになろう」の第3回目です。当日参加もOKですので、ぜひ多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。詳細はぼくの記事の下に掲載してます。



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■【1】 論・RON・ロン ☆彡
□       ◆ 未来を拓くコンセプト「市民自治」 ◆      
■                           ★彡☆★
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                              by thayama

生駒市長の山下真さんを招いた第十回目の「遊学亭」を企画したことや、大阪
市長選で「橋爪紳也さんを応援する勝手連」の連衆に加わったことで、あらた
めてこれからの日本社会に必須の基本コンセプトが「市民自治」であることを
再認識した。


ご存知のとおり大阪市の財政状況は大変厳しいものだが、その程度が夕張市
同じ“財政再建団体”陥落寸前であることを知っている大阪市民は少ない。大
阪市はご他聞に漏れず、ATCやWTCなどの大型開発の無駄遣いや多すぎる
職員の人件費、多額の借金などでにっちもさっちも行かない財政状況なので、
市民サービスを低下せざるを得ない。そして、同様の状況が全国津々浦々の地
自治体でも見られるのである。


要するに、少子高齢化や経済の成熟化が進行し、高度成長時代のように潤沢な
税収が不可能になったのに、過去の成功体験に惑溺した行政は、そのような外
部要因に対応できないばかりか、自浄能力、内発的改革力がないため財政破綻
しつつある。そして、その皺寄せが子供や高齢者、障がい者など、弱者に来て
いるということである。状況は国でも同じで、だからこそ、地方自治や地方分
権の推進を叫んで、少しでも国庫負担を軽減したいのだ。


お金も人材もどこかから降って湧いてくるわけではないので、解決策は一つし
かない。市民が「自分のことは自分で決めて実行する」以外に手はない。もち
ろん、行政の支出は税金、つまり元々は市民が納めたものだから、その使い方
も自分たちが決めたらよい。


橋爪さんのマニフェストが画期的だったのは、40回を越えるタウンミーティン
グで700人以上の市民との協働によって創作し、政策提言5「協働のまちづ
くり」のところで、「日本一の市民自治先進都市を目指します」と宣言したこ
とだ。その部分を下に引用しておこう。


「大阪に漂う閉塞感を打ち破るには、大阪を愛し、大阪を想う市民との協働を
基本に市政運営を行なう事が基本です。/ 大阪はもともと町人文化のまちで
あり、町人が集まって自分たちで橋を架けるなどの自治を行ってきた伝統があ
ります。/ こうした『なにわびと文化』を目覚めさせて、行動する市民と行
政とが協働していくモデルとなるような市民自治先進都市を目指します。もち
ろん市長も行動します。」


そしてこのあと、マニフェストは市民と行政の協働によるまちづくりの憲法
ある自治基本条例を市民といっしょに創っていくことを宣言するとともに、市
民政策委員会(仮称)や市民自治協議会(仮称)の設置にも言及している。


最後にマニフェストは、「行動する市民、行動する市役所、行動する市長が一
丸となって、大阪を世界で一番元気なまちにしていきましょう」と結んでいる。
このマニフェストが実行に移されなかったのは返す返すも残念だが、その精神
は、橋爪さんとの協働でこのマニフェストを創り上げたわれわれ市民が受け継
いでいかなければならないと思う。


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団塊世代の皆さま、そして市民活動関係者の皆さまへ

文化、芸術、スポーツ、読書、食欲など、様々な楽しみが多くなる秋に
なりました。そこにもう一つ「地域参加」「社会参加」を加え、新しい
可能性を発見してみませんか。

団塊アクションネットワークでは、そんな皆さんのために、社会参加、
地域参加のきっかけ作りのための連続講座を設けました。

以下 ≪転載大歓迎!!≫

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┃   平成19年度大阪市生涯学習ネットワーク事業
┃   行動する団塊世代のための社会参加きっかけづくり講座
┃◆ …………………………………………………………………………………
┃ レクワク・シリーズ 市民プロデューサーになろう(その3)(全5回)
┃   『企業戦士、シナリオのない魅力!?の世界へ!』 
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┃   *レクワクとは、レクチャー(座学)とワークショップを行う講座
┃   *市民プロデューサーとは、自分で提案でき、仲間を作り、
┃    行動をプロデュースする人のことです。
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┏┓ 人生、お金と健康だけじゃない。。。。。。
┗■ 私たちには、まだまだ「アクション!」というかけ声が似合う


対象者: 団塊世代 (1943-53年生まれ)

日 時: 2007年11月24日 土曜日 13時 〜17時

講座内容:「企業戦士、シナリオのない魅力!?の世界へ!」
永年、企業の目的と経済効率のため働いてきた団塊世代の企業人。いつしか
個人と企業の価値観の境界線が曖昧となってきた人も。命令することも、さ
れることもない新たな世界へ入る時、期待と戸惑いの交差が・・。講師自ら戸
惑いの連続だった体験を通じて、参加者と新たな世界の魅力と課題について
話し合います。

講 師:河西 実氏 ベンチャー企業社長・NPO法人理事
20年以上に渡り大手総合商社に勤務し、7年のニューヨーク暮らし、37カ国
への出張経験を持つ。退職後、大阪ボランティア協会で働き、米国のベビー
ブーマー世代の市民活動への参加について調査を行う。3年前より京都を拠
点として、ベンチャー企業の社長を務める傍ら、NPO法人「アクセス-共生社
会をめざす地球市民の会」で理事として活動する。

場 所:大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第二ビル)
 大阪市北区梅田1-2-2(大阪駅前第二ビル5階)
 電話:06-6345-5000 (場所がわからない時のみにご利用ください。
 講座については、下記にお問い合わせください。)
 最寄り駅:JR東西線北新地駅、JR大阪駅、地下鉄・西梅田・梅田・東梅田

参加費: 500円

定 員: 20名(先着順)

お問合せ・申込み:
「お名前」・「連絡先あるいはメールアドレス」(必須)を下記のいずれかの
方法でご連絡ください。「期待されること」や「参加動機」などもお書きくだ
さい。
●メール     :info@dankaiaction.jp
●ホームページ   :http://dankaiaction.jp
●電話・ファックス:06-6428-1402(担当:今村)
ご連絡いただきました個人情報は、主催者および講師以外の第三者に提供する
ことはありません。

*4〜5回目の内容はhttp://dankaiaction.jp/lectures/series.html
をご覧ください。こちらもぜひご参加ください。
2〜4回は、事例から共に考え、5回目は今後の行動を考えます。

☆その4: 一歩踏み出せば、活動はひろがる!
日時: 12月15日(土) 13時〜17時
場所: 大阪市立総合生涯学習センター研修室(大阪駅前第二ビル5階)
講師: 錺栄美子氏  なにわ語り部の会

☆その5: 自分で「活動」を創るプロデューサーになろう!
日時: 1月19日(土) 13時〜17時
場所: 大阪市立総合生涯学習センター研修室(大阪駅前第二ビル5階)
講師: 吐山継彦氏 言葉工房主宰、市民活動総合情報誌「Volo」編集委員