大川端だより(257)


昨日の日曜日は、朝から選挙ポスター貼りを初めて経験。朝8時半に所定の場所に集合して各自の分担を決め、ぼくらの班は自転車3人組で北区の天満界隈を十数箇所貼って回る。最初の2、3箇所ではぼくらが一番乗りで他の候補者のポスターは貼ってなかったが、だんだん他候補のスタッフとかち合うことが多くなる。別に喧嘩をするわけではないが、ポスターの貼り方が悪いと、つい候補者に対する愛情が足りないと思ってしまったりするから不思議だ。


十時前には貼り終わったので、マンションに帰って、ネクタイ姿で自転車でONPまで行こうとしたら、パンクしていた。タイヤに押しピンが刺さっている。選挙ポスターは、裏面のシールを剥がせば粘着面ですぐ貼れるようになっているのだが、さらに四隅を押しピンで留める。そのときに、ピンを落としたらしい。ひょっとしたら他候補のスタッフが落としたものかもしれない(笑)。それで仕方なく電車でONPへ。11時5分過ぎに着いてすぐに「遊学亭」のチーム会議。午後2時からの「遊学亭(10)」打ち合わせと今後の企画などをつめる。


午後1時半前に生駒市の山下真市長が白いプリウスに乗ってさっそうとONPに到着。写真で見るよりも痩躯長身でかっこいい。爽やかな感じである。そう言えば、市長の出身市民団体の名称が「市民自治の会 さわやか生駒」だった。30分ほど打ち合わせや四方山話をして、2時から第十回目の「遊学亭」をスタート。


最初の75分間は山下市長によるレクチャーにあてていたが、熱弁をふるわれて15分オーバー。理路整然とした落ち着いた話しぶりで、時々ユーモアも交じり、参加者は聴き入っていた。生駒市では話せないかもしれない忌憚のない感想・意見もポロリ。背中に一本筋の通った市民派というのはこういうものかとちょっと感動する。まだ39歳という若さなのに、弁護士でもあるため、説得力があるうえ、人を逸らさない柔軟性を感じさせる。


レクチャーのあと、小一時間ほど市長と会場の質疑応答形式によるダイアローグ(対話)セッション。質問がなくて場が白けるという想定は全くしていなかったが、案の定、次から次へと手が挙がる。最初に「質問は2分で」と釘を刺しておいたので、一人の人がマイクを独占するという状態にはならず、10人以上の参加者が質問し、山下市長はそれぞれに丁寧に対応されていた。おそらく、現役の市長が他市のNPO、市民活動団体の招請に応じて話をする、という例はそんなにないのではないだろうか。内容的にも充実していたので、この倍ぐらい参加者があっても良かったのに…とちょっと残念に思う。