大川端だより(239)


昨日は、13:30から3時間にわたり「橋爪紳也さんを応援する勝手連(以後、勝手連)」(http://hashizumekatteren.org)のキックオフ・ミーティング。わずか3日の告知期間しかなかったのに、メンバーの必死の頑張りで60人余りの参加者があり、マスコミ各社も数社(新聞大手とテレビ局1社)が取材してくれた。


内容としては2部構成で、前半は橋爪さんを囲むミニ・シンポジウム、後半は橋爪さんの選挙マニフェスト(Ver.0.9)をよりよいものにしていくためのワークショップだった。ぼくは後半ワークを担当。シンポジウムで橋爪さんは、「現場で頑張っている市民を応援したい」との主張を述べ、NPO・市民活動と連携して大阪市政を進めていく決意を表明。彼は、カリスマ的ではないが、嘘をついたり、金に汚いというイメージとはほど遠く、「市民派」という印象はさらに強くなった。


後半のワークショップでは、予想通り、半数の参加者が退席。テーブル3本を合体して三つの島を作り、グループでカード・ブレイン・ストーミング。それぞれのグループの「私たちの提案」3本を発表してもらった。面白い提案がいろいろあり、これはいずれ勝手連のホームページでも、またこのブログでも発表したい。


しかし、今朝の読売新聞、朝刊を見ると、大阪市長選関連は自民市議団が関市長と橋爪さんを「面接」したとのニュースだけで、勝手連のことは一切無視。他の新聞は何か書いていないかと近くのローソンで、朝日、毎日、日経の3紙を入手。だけど、どこもぼくら市民の動きは報道していない。


因みに、各紙の見出しは、読売「大阪市長選 関、橋爪両氏を『面接』 自民市議団 主導権確保図る」、朝日「関氏、地下鉄巡る公約文修正 大阪市長選」、毎日「大阪市長選 自民市議団が関、橋爪両氏を招き推薦巡り異例の面接」、日経「『面接』自民にラブコール 2候補、市議団にマニフェスト説明 関市長『改革、議会から同意』 橋爪氏『民主の推薦考えず』」となっている。


う〜ん。これでは両候補が自民党に媚を売っている、というイメージしか湧いてこない。公明党は自民に右へ習え、ということだから、自公、つまり政党が主導する選挙というイメージ形成が行われてしまい、大阪市民が市長選に興味を失ってしまう。勝手連の動きを少しでも伝えてくれたら、久々に大阪の市長選が盛り上がりつつあることが分かるのに、これでは台無し。


でも、これは橋爪陣営の戦術ミスでもあると思う。ぼくらはずっと、政党の推薦に頼るのではなく、市民派のイメージを形成して戦うほが有利だと思っているのだが、なかなかそこまで踏み切れない。なぜなら、橋爪陣営にはいわゆる“組織”がないからである。石原某でさえ無党派で選挙を戦うご時勢に、「候補者は政党に牛耳られている」というイメージが大阪市民の選挙に対する関心を失わせてしまわないか、とても心配である……。