大川端だより(237)


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■■■■「橋爪紳也さんを応援する『勝手連』結成の提案」■■■■
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いまこそ市民の力で大阪市の再生を!
そして未来に夢を持てる大阪を!


 大阪でさまざまな市民活動に取り組んでいる市民&NPOの皆さん。
新聞等で報道されましたように、橋爪紳也大阪市立大学教授がNPO
の支援を受けて立候補しました。


 支援の動きを見せている市民団体はまだまだ数少ないようですが、
私たちは出馬表明で「市民参加による新たな公共の創出」をかかげて
いる橋爪さんを応援すべく、ここに「勝手連」の組織化を目指し、皆
さんの参加を呼びかける次第です。


●市民活動への理解と連帯を表明している人だから


 都市計画の専門家である橋爪さんが、これまで船場、天満、ミナミ、
堀江、上町台地などのまちづくりにおいて、専門家としてだけでなく、
一市民の立場からも多彩な活動に取り組んでこられたことは広く知ら
れています。
 

 また今回の市長選立候補にあたっては、「地域コミュニティ」を重
視する立場から、市民のまちづくり活動の拠点となる「100の市民
プラザ・プログラム」の設置・展開を掲げています。
 

 そんな橋爪さんは、候補者のなかでの唯一の市民派と言っていいか
もしれません。いずれにしても、候補者のなかでもっとも市民活動へ
の理解と連帯を表明している人であるのは間違いありません。


NPOの政治へのコミットメント力を高めるためにも


 しかし、私たちが彼を応援したいと思うのは、それだけではありま
せん。私たち市民団体・NPOの多くは、これまでも「世直し」「社会
変革」をミッションに掲げてきました。しかし「NPOはノン・ポリテ
ィカル・オーガニゼーションのこと?」と揶揄されてきたように、政治
へのコミットメント(関与)は、けっして充分ではありませんでした。
NPO法が「第2条第2項第2号ハ」で「特定の公職の候補者もしくは
公職にある者または政党を推薦し、支持し、またはこれらに反対す
ることを目的とするものでないこと」と定めていることもあって、政
治、とりわけ選挙への関わりを必要以上に自主規制してきたように思
うのです。


 しかしNPO法は、NPOに関係する者が、個人の名と責任におい
て選挙に関与することを禁じているわけではありません。NPOはも
っと政治に関わるべきだし、NPO関係者は積極的に選挙にも関わる
べきだと思うのです。


 「ガバメントからガバナンスの時代」と言われ、「自治体経営をこ
れまでのように行政に独占させない」という考え方が広がるなか、そ
れは社会的な要請と言ってもいいでしょう。


 いま、NPOの政治への、とりわけ自治体行政(地方政府)へのコ
ミットメント力を高めていくことはきわめて重要であり、そうした観
点からも、大阪のNPOが連携して、橋爪紳也さんを応援していくこ
とは意味あることだと思うのです。


●原則は個人参加


 しかし、NPOが「団体の名において」、政治や選挙に関わること
の是非については、さまざまな議論があるのも事実です。
 

 そこで現実的な対応として、私たちが組織する「勝手連」は、個人
が個人の名と責任において関わっていただくことを原則にし、可能な
方についてのみ、属されている組織名と役職などを明記していただき
たいと思います。


 その場合も、「賛同者の所属団体名などを明記していますが、団体
としての意思を代表するものではありません」との一文も明記する予
定です。


 「慎重に過ぎる」とのご批判もあるかもしれませんが、とりあえず
は多くの市民&NPO関係者がこの勝手連に結集し、ここでさまざま
な議論と行動を起こしながら、「橋爪支持」の大きな風とうねりをつ
くり出していきたいと思うのです。


 橋爪指示の「風」を起こすために、今後、さまざまなストラテジー
(戦略)を、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


●具体的な活動についての試案


 以下は試案ですが、議論のたたき台として記しておきます。


 指示の輪を広げていくために、例えば橋爪さんが提案している、市
民のまちづくり活動の拠点となる「100の市民プラザ・プログラム」
を、「勝手連事務所で実践する」というのはどうでしょうか。


 毎日、そこに行けば多くの市民が集い、まちづくりや大阪市のあり
ようについてディスカッションが行われている。そこはいわば市民の
アゴラ(広場)であり、ときにはそこに橋爪さんも参加して議論がな
されている。市民に開かれた、誰でも気軽に入れる「おしゃべりサロ
ン」であり、また橋爪さんを応援する市民の「シンクタンク」でもあ
ります。つまり、「100の市民プラザ・プログラム」を先取り(擬
似的パフォーマンス)するわけです。その様子はまちがいなくメディ
アに報じられるでしょうし、その光景こそが、「自治体経営への市民
参加」であり、「新しい公共」の風景そのものなのです。


 ともあれ、いろんなことを含めて、みんなでワイワイガヤガヤ話し
合っていきたいと思っています。


 つきましては、急ではありますが9月30日に最初の集会を予定し
ており(於:大阪NPOプラザ3階ホール・13:30〜16:30)、同時に
勝手連立ち上げの記者会見を行う予定です。


 また、さらに緊急ですが、明日、橋爪さんを招いて下記のような
ミニ集会があります。ご参加頂く場合はご一報ください。場所、ト
イレともバリアフリーなので、車イス等でも大丈夫です。


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◆日時/9月22日(土)15:30〜(橋爪さんは16:00の来られます)

◆場所/からほりさろん

大阪市中央区松屋町4−8 メイツ松屋町1階

TEL&FAX  06-6764-4002

地下鉄長堀鶴見緑地線松屋町駅徒歩3分、谷町6丁目駅徒歩10分ほど

http://minnadepc.com/odekake/cgi-local/content/contentdata/11-0.gif

◆テーマ/橋爪さんの話しを聞いてみよう


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 ぜひ、多くの皆さんのご参加を、よろしくお願い申し上げます。


 現時点(H19年9月21日)での賛同人(発起人=勝手推薦人)
は以下の11名です。


今村澄子(団塊アクションネットワーク)
太田昌也(市民と暮らし研究所所長)
尾崎 力(NPO政策研究所理事)
小山琴子(おんなの目で大阪の街を創る会代表)
末村 巧(NPO水辺のまち再生プロジェクト理事)
直田春夫(NPO法人代表)
永井佳子(高齢者外出介助の会事務局長)
西島 宏(株式会社シー・エヌ代表取締役
吐山継彦(「言葉工房」代表/市民ライター通信)
山口洋典(宗教法人應典院主幹/同志社大学大学院総合政策科学研究科准教授)
山田裕子(団体職員)

<順不同>
(所属団体名を明記していますが団体としての意思を代表するもではありません)

[勝手連HP]=http://hashizumekatteren.org