大川端だより(228)


「フィールドワーク市民塾2のご報告」


▼9月1日(土)は、「体験!フィールドワーク市民塾2〜大阪の寄付文化と
天満天神繁昌亭〜」だった。天神橋筋商店連合会会長で、日本の観光カリスマ
百選にも認定されておられる土居年樹さんのお話を伺うとともに、天満界隈を
逍遥して、11箇所の史跡を訪れた。参加者は26名だった。


▼アンケートを集計してみると、やはり土居さんのレクチャーに対する評価が
高かった。「とてもよかった」が17人で、この数字は回答してくれた人全員の
ものだ。コメント欄には次のようなものがあった。


「楽しいお話を有りがとうございました。大阪で生まれて、ずっと大阪に住ん
でいますが、大阪の歴史など余りにも知らないことが多いことに驚きました。
もっと大阪を知りたいと思いました」/「土居さんの人間としてのパワーを感
じました」/「楽しく分かりやすくお話下さった」/「有言実行を地でいって
らっしゃり、社会の問題にもひたと目を見据えられて、楽しんで素晴らしいこ
とをたくさんされているため(とてもよかった)」/「天満の文化が面白く聞
けて良かった」/「独自の発想力のすばらしさが良かったと思います。又講演
会等がありましたら、是非参加したいです」/「大阪に住んでいながら大阪の
ことをよく知らないことが多いことを改めて思いました。もっといろいろなお
話をお伺いしたいです」/「天満を愛しているのが伝わってきました。有言実
行の方に感激しました」/「大阪の歴史や文化についても味わい深いお話をお
聞きできたから」/「有言実行・敵をつくらない・おもいをやりとげる力」/
「とても話し上手で、長い時間もあっという間でした。有言実行、大切ですネ
!」/「期待どおり」/「ほんまにあきんどやと思いました。土居さんのまち
と人を愛している姿勢がみんなを動かしていると思いました。まちづくりの基
本なんやろね」


▼天満のフィールドワークについては、「とてもよかった」が10人、「まあま
あよかった」が7人で、「ややよくなかった」「よくなかった」はゼロだった。
コメント欄には以下のような記述があった。


「ちょっと暑かったので大変でしたが、街中にこんなに歴史的な跡が残ってい
るのに感銘を受けました」/「歩くキロをチラシに明示してほしい」/「この
地に数多くの人がくらしていた。その人々の思いを感じられた」/「距離、時
間的にもちょうどよかったです」/「いがいな所に史跡があり、面白い経験を
した。よくこのあたりは通っているが、気づかなかった」/「よく天神橋商店
街を歩きますが、今回歩いた名所は非常に参考になりました。」/「普段、気
にせず通っている所にいろいろな歴史があるのだとわかりました」/「町、商
人文化が今に受け継がれていくことに嬉しさを感じました」/「一度も行った
ことがないところばかりでした」/「途中ではぐれてしまいました、暑いです」
/「事前の勉強していたら、もう少し楽しめたかもしれない」/「知らないこ
とがいっぱいありました。大塩平八郎のこと、きちんとよんでみようと思いま
した」


▼「今回の企画は、全体によかったと思われますか?」との問いに対しては、
「とてもよかった」が13人、「まあまあよかった」が3人で、有効回答者全員
から肯定的な答えをいただいた。コメント欄の記述は下記の通り。


「商店街を今度はゆっくり歩いて買い物もしたいです。私の住んでいる町も古
い跡が残っているので、歩いてみたいと思いました。お話が聞けるのもいいで
すネ」/「職員の方にお世話をかけ親切にしていただきありがとうございまし
た」/「また、企画してください。次はもっと庶民の生活の面白さや市場や長
屋などを見学してはどうか?」/「今回の企画で始めて参加させて頂き天神橋
の勉強をして、是非次回もご参加させて頂きたいと思います」/「説明にもう
すこし時間がほしかったです」/「12/8にも必ず伺います。次回のご案内を
楽しみにしております」/「新しい発見がいっぱいありました。歴史の大切さ
を再認識しました」/「集団で街歩きをしたのは、何十年もなかった」/「説
明資料を今少し勉強したあとの町歩きの方がより理解できたか」/「土居さん
の話と吐山さんの話で、立体的にまちのことがわかった」


▼参加者の年齢層は、20代1人、30代4人、40代1人、50代7人、60代3人、
70代以上1人で、50歳代の人がいちばん多かった。また、「今までに大阪ボラ
ンティア協会の催しに参加した回数」を訊ねたところ、「今回が初めて」とい
う人が8人で最も多く、「過去に1回」が3人、「過去に3回以上」が6人だ
った。「初めて」と「過去に1回」が大半だったということは、このプログラ
ムの当初の意図の1つである「これまでボラ協の催しに参加しなかった客層の
人たちをターゲットにする」が成功であったことを物語っている。


▼アンケートの最後に、「この事業はボランティアのメンバーが企画・運営を
しており、現在、メンバーを募集中です。初めての方も大歓迎です。一緒に楽
しいフィールドワークをつくりましょう!」と呼びかけたところ、8人もの方
が名前と連絡先を明記してくれた。このことも当プログラムの当初の意図であ
る「新しいボランティアのリクルート」に適ったものであった。