大川端だより(202)

昨日は、京大の国際交流センターを取材。煉瓦造りの美しい建物で、かつては湯川博士などが教えたこともある古い階段教室があり、現在は留学生に日本語などを教えているそうだ。かつては留学生センターという名前だったのが国際交流センターに変わったのは、単に留学生のケアをするという役割を超えて、京都大学の国際交流戦略に資するためだという。少子高齢化の流れの中で、日本の大学はどことも未来の生き残り戦略を模索しているが、京大とて例外ではないことが分かる。


国際競争力という点では、日本の大学は欧米の大学に太刀打ちできていなかったが、これからはそんなことでは存亡の危機を迎えるのは必至である。日本人の18歳人口の減少は、大学をして必然的にそれ以外の見込み客に目を向けざるを得なくさせている。それが、社会人入学の振興によって勤労者人口を大学に取り込もうとする努力であり、国際交流戦略を綿密に企図して、外国人学生をより多く受け入れる努力であろう。現在、京大の外国人留学生は1200人程度だから、全学生数(22,000人)の5〜6%というところである。


さて、話は変わるが、明後日(7月8日)の「体験!フィールドワーク市民塾1」大正区の沖縄を感じるツアーは定員オーバーの人気である。申込者32人に5人のスタッフと講師の先生が加わるから総勢40人近いグループになる。とても楽しみだが、降雨の確率が70%と高い。もちろん雨天決行だが、土砂降りにならないことを願うばかりである。