大川端だより(190)

今日の朝刊の新聞広告と一緒に入っていた「読売ファミリー(潤・90)」に「なんで消えたの?『死語』の世界」という記事が載っている。「少し前まであったのに、いつのまにか消えてしまった言葉を読者に広く募集したところ、たくさんの死語が寄せられました」ということで、最も多かったものから順番に、1位「ナウい」、2位「チョッキ」、3位「シミーズ」、4位「冷コー」、5位「ズック」と「乳母車」だったそうだ。これらに続くのが「チョベリバ、チョベリグ」で、これなんかつい最近の言葉だったのに、流行語の世界でも時代は激しく動いているようだ。


ほかにも「とっくり」つまり今で言うハイネックとか、「てぬぐい」や「つっかけ」も使わなくなりましたね。「よそいきの服」とか「すみません、お先にドロンします」とか、銃撃戦のドラマを見ていて「ドンパチやってんなぁ」なんかも死語の世界だ。読者のお便りに、「社交辞令で『ご主人ハンサムね』と言うと、逆に『イケメンと呼んで下さい』と返され、褒めなきゃよかったと思いました」というのがあったが、「イケメン」恐るべしである。「イケテル」というのは確か岡村君が言い出したのではなかったか…。


英語でもやっぱり「死語の世界」というのはあるようで、例えば、60年代後半にみんなが使っていた「groovy(グルーヴィー)」つまり「イカス」みたいな言葉は、今使うと、みんなに失笑されるようだ。どんな言語でも、イカスやイケテルなど、ある種の感動をあらわす表現は、いつも新鮮な感覚が必要だから移り変わりも激しいのだろうか…。


それから、話は全然変わるが、今月の24日(日)に梅田のビジュアルアーツ専門学校で、「ルート181」(http://diary.jp.aol.com/6syq54txc/)というとても興味深いドキュメンタリー映画がある。上映時間4時間半という超大作だが、観ておきたいと思う。