大川端だより(189)

夕方の関西テレビで、竹内結子主演の「ランチの女王」の再放送をやっている。キッチン・マカロニという洋食レストランを舞台にしたドラマで、江口洋介妻夫木聡伊東美咲山田孝之堤真一など、錚々たる主演級の俳優・女優が競演している。再放送と言っても前にもやったことがあるので、再々放送だが、なかなか面白い。


ぼくはレストランを舞台にしたドラマが好きで、古くは松本幸四郎主演の「王様のレストラン」が三谷幸喜のシナリオでとても面白かったし、今は嵐の松本潤が主演し、内田有紀市村正親吹石一恵などが競演するイタリアンレストランを舞台にした「バンビ〜ノ!」が面白いと思う。ずっと古くからレストラン物はあったのだろうが、おそらく最近のものの原型は「王様のレストラン」ではないだろうか。


ところで、なぜレストラン物が面白いと思うのだろうか? 考えてみると、レストラン物にはいろんな面白さの要素が詰まっている。若者が修行してだんだん腕を上げていくストーリー展開、ベテランのシェフと若いシェフの対比、レストランの経営という側面、みんなで力を合わせて繁盛店にしていくチームワーク、いろんな料理のレシピが見られること、そして主人公たちが作った料理で客が幸せになる仕事としての面白さなどなど、非常にコンパクトにいろんなドラマの醍醐味が詰まっているからだろう。