大川端だより(188)


早稲田大学が33年ぶりに大学野球で日本一になった。その大きな原動力になったのが斉藤佑樹投手だった。また、彼は最高殊勲選手にも選ばれた。高校野球早稲田実業を日本一に導き、続いて大学でも…というところが並みの選手ではないようだ。若き新スターの誕生である。


スポーツ界の若きスターといえばゴルフの石川遼選手も男子としては久々のビンゴ!であろう。最近どのスポーツでも女子選手(スケートの浅田やビーチバレーの浅尾など)が目立っていたが、男子はスター選手が少なかった。


ところで、この齊藤選手と石川選手だが、どちらがスター性があるだろう。ぼくはどちらかというと、石川選手のほうが末永くスターでいられるような気がする。ゴルフは全く分からないので、石川の実力がどんなものか知らないが、あの明るい雰囲気は長嶋茂雄石原裕次郎(スポーツ選手でなないが…)の登場時に似ているように思う。


それに比べると、齊藤選手は顔が寂しそうだし、発言なんかも優等生的に過ぎる。スターに必要なある種の野放図さは石川選手のほうに感じる。石川選手はまだ十代半ばなのにファッションや発言が大胆で、野放図な輝きが感じられる。