大川端だより(167)

大阪城公園の一角に、「世界連邦平和像」というのがある。世界連邦建設同盟大阪支部の理事長が建てたものらしいが、それはどんな組織なんだろうと思い、ネットで検索すると、ネット百科事典「ウィキペディア」には下記のように記されていた。


第二次世界大戦末期において成立した国際連合が戦争抑止力の低いことを痛感した世界の科学者・文化人たちがより強力な世界連邦の形成をすすめることで、世界から戦争を無くしていこうと決意し1946年ルクセンブルクにおいて「世界連邦政府のための世界運動」を起こした。この運動にはバートランド・ラッセルアルベルト・アインシュタインアルベルト・シュバイツァーウィンストン・チャーチル湯川秀樹などが賛同した。そして、現在まで名前を変えて続いている。世界連邦運動は国連を強化して世界連邦政府に発展 各国の軍備を撤廃することを目標にい活動している。事務局はニューヨークにあり、24カ国・地域に地域団体が設立されている。また国連経済社会理事会の協議NGOの資格を有して国連の権限強化へ積極的に提言している。2006年6月現在の会長はイギリスの俳優ピーター・ユスチノフ


日本の国会議員の多くも、「世界連邦」の趣旨に賛成しているようだ。9・11以降の現在のような国際情勢の中で「世界連邦」などと言うと、一笑に付されるかもしれないが、それ以外に世界平和の実現可能性はない。


ECがユーロという共通の通貨をつくってまず経済から一体化を進めているが、それと同じことが世界的な規模で起こることもありえる。今はまだアメリカの力(経済力+軍事力)が強すぎて、世界連邦なんてありえないような感じだが、2020年ごろになると、だいぶ様子が変わってくるだろう…と関連HPに書いてあった。


確かに、世界はどう動くか予測がつかないが、世界のフツーの人びとの平和と経済的な安定の実現を真剣に考えると、結論は「世界連邦」以外にはないのかもしれない。大阪でもそういう運動があり、頑張っている人たちがいることは心強い。