大川端だより(162)

昨日からの続きです。結局、日曜日(29日)、大正区コミュニティセンターへは電車で行くことにした。大正駅からセンターまで25分ほど歩かなければ行けないから、往復50分かかるのだ。もちろんバスはあるけど、いいお天気だったので最初から歩くつもりだった。駅から出て、楠の街路樹の新緑が美しい大正通りを南下する。バスだと「大正区役所前」で下車。


センターのあるところは木がたくさん植わったところで、バス停のすぐそば。1階が図書館になっており、センターは2階。入口のところに座っていた一人のおっちゃんに、「今日は休みでっしゃろか」と声をかけられる。1日を図書館で過ごそうと思ったけど、日曜日なのでどうしよう…と思案投げ首の様子。わては大正区民と違いまんがな。


2階へ上がって来意を告げると、「ああ、昨日電話くれた人?」と話が早い。会館使用申込書に必要事項を書いて渡すと、「料金は今お払いになると、キャンセルできなくなるので、使用日で結構です」とのこと。キャンセルしたい場合は、また行ってその旨、申告しなければならないらしい。このインターネットの時代にもうちょっと何とかならないものか…。


無事30人収容の和室を押さえて外へ出て、周りを見回してみると、一本道を隔てた南側が緑一杯の感じ。歩いていくと、「千島公園」になっている。公園の中を進んでいくと、突然「昭和山」という表示があり、なななな何と町中に山があるではないか!山中は木々の緑に溢れ、散歩やジョギングの人たちがちらほら。


登っていくと、中腹でちょっとした広場があり、おっちゃんたちが将棋に熱中している。どうやらこの山は大正区民の憩いの場になっているようだ。さらに上り、山頂に着くと、そこにも家族連れなど市民が春の晴天の一日を満喫している様子。山頂33メートルの表示があり、下界が見渡せる。といっても、あんまりスコーンと見晴らしがいいという感じでもない。でもあまりにも気持ちがいいので、一旦山を降りて、センターの向かいにあったスーパーで弁当を買うことにする。


あった、あった。大きな海老の天ぷらがのっている旨そうな弁当が498円と安いので、それとペットボトルのお茶とアサヒの黒生を購入。再び山中に分け入り(大袈裟か)、適当な場所を見つけてお弁当を開く。食べていると、ぼくと同じような年恰好のおっちゃんが近くで弁当を開きだした。プッシュ!っと音がするところを見ると、きゃつもグビッと缶ビールを飲んでいる。


それにしても、大正区に山があるとは知らなかった!実にきれいな公園である。数十年大阪に暮しているが、今まで一回も「昭和山」については聞いたことがなかった。この千島公園は、扇町公園天王寺公園など都心の公園と比べるとダントツに優れていると思う。もっと広報するべきだ。70年の大阪万博の年に地下鉄工事などの残土を積み上げて人工的に造ったものだという。それが30年以上経つとこんなに緑に溢れた素晴らしい公園になるのだ。


7月8日の「フィールドワーク市民塾」大正区沖縄文化ツアーが楽しみである。もうすぐチラシもできるので、またこのブログでも紹介しよう。