大川端だより(129)

昨日の夜は「市民ライター通信」の編集会議だった。あとの飲み会で盛り上がった話題が、「憲法論議ファシリテーションを!」というもの。憲法九条を含めて改憲派護憲派のバトルは留まるところを知らない。「サンデープロジェクト」や「朝まで生テレビ」なんかの議論は、対立するばっかりで、交わるということがない。しかし、国を二分するようなイッシューなのだから、憲法死守か改憲九条廃止かどちらかになる、という二者択一では、どちらになっても大きな禍根を残すだろう。

そこで、国会の場でもいいし、テレビ討論でも、シンポジウムでもいいのだが、腕のいいファシリテーターを立てて憲法を議論するのである。T原某のように両サイドを焚き付けて議論をショーアップするのではなく、本当の意味での創造的なアイデアを出し合って妥協点を探り、「融合のマジック」を起して、新しい憲法の草案を創出するのである。『紛争の心理学』で、アーノルド・ミンデルが書いているような“ワールドワーク”を行うのだ。そうなると、日本のファシリテーターの実力が試されるだろう。「日本ファシリテーション協会」の皆さん、企画してみませんか!!!