大川端だより(122)

なななな、なんと桜が咲き始めた。毎年いちばん早く咲く桜で、川崎橋から北へ少し行ったところに植わっている木である。ただ、他の木はまだまだ蕾も膨らんでいない状態ではあが…。でも、例年より2週間は早いのではないだろうか。


昨日のインターミディアリーの話の続きまただが、自治体が設置して自ら運営する「支援センター」類は、行政の組織の一つだから、という理由で、いわゆる“中間支援組織”とはしない考え方もある。しかしぼくは、運営主体がどうであろうと、仕事として市民活動の仲介をする組織はインターミディアリーと考えてよいと思う。


しかし、行政系の“支援センター”は、やはり行政の側より市民セクターのほうを向いていなければならない。「行政の組織にそんなことは期待できない」という市民活動関係者も多いだろうが、実は行政が市民の側に立つのは当然なのだ。なぜなら、地方自治体の究極の存在意義は、法律的にも「地域住民の福祉」だからである。


また、客観的な状況として、今は行政が住民・市民との協働なしに事業を行えるような情勢ではないし、ますます地方自治は、文字通りの住民自治・市民自治の方向へと船の舳先をシフトして行かざるを得ない状況である。行政系の支援センターの担当者は、ぜひ自分たちの仕事が市民セクターを拡充させるためにインタミディアリーとして働くことである、と腹をくくって、業務にまい進して欲しいものである。