大川端だより(115)

むかし、飛ぶ夢をよく見た。夢分析では「欲求不満」の表れ、とかいうのではなかったか…。とにかく、夢の中では何かもしくは誰かから追われていて、断崖絶壁のようなところに追い詰められ絶体絶命、というところで、左右の腕を大きく上下に振るとグーンと空気に乗って浮上するのである。かなりリアルな感覚で、実生活でもそういう窮地に追い込まれたときは「飛べる」のではないかとさえ思っていた。何度も同じような夢を見て、何度も飛んだ。一体あれはなんだったのか…。