大川端だより(99)

そのまんま東宮崎県知事の誕生を皆さんはどう思いますか。ぼくは、何となく大化けするような気がします。全くのあてずっぽうで、すぐ馬脚をあらわして、ノック知事のようになるかもしれませんが、案外いい知事になるかもしれません。政治評論家などは、はなからお笑い芸人やタレントを馬鹿にしており、政治経験が全くないことなどを理由に、全然評価していませんが、2位の前林野庁長官候補を7万票も離してのぶっちぎりの勝利というのは、やっぱり宮崎の有権者がきちんと選挙を見ていたからではないのでしょうか。

青島幸男東京都知事横山ノック大阪府知事との大きな違いは、そのまんま東が彼らほど大物のタレントではなかったことです。タレントとすれば、二流三流でした。それに以前に破廉恥なスキャンダルを書かれたこともあったわけで、イメージもあまりよくなかった。おそらく有権者も最初は、冷やかし気分で見ていたのだと思います。

ところが、選挙戦には入って、当然予想されたたけし軍団を初めとする芸能人応援団も呼ばず、まじめに自分が宮崎県を愛していること、何とか現状を変えたいことを訴えた。このへんは石原軍団を目いっぱい利用する東京都知事とは全然違います。東国原英夫氏は、宮崎県民に「おっ」と思わせたのでしょう。地方自治もかなり勉強しているようですしね。ひょっとしたら、寺町みどり著『市民派議員になるための本』を読んでたりして…。

…とここまで書いて、みどりさんのブログをこの数日読んでいないことに気づき、当然何らかのコメントがあるだろうと思って「みどりの一期一会」(http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/)を開いたら、あったあった。彼はみどりさんの本はもちろん読んでいる上、すでにコンタクトを取っていたようだ。みどりさんも彼には好印象を抱いており、「おめでとう、でも勝負はこれから…」というようなエールを贈っておられました。本当にいい知事になってもらいたいものです。