大川端だより(98)

関西テレビによる人気番組「あるある大事典」の納豆ダイエットについての捏造はヒドイ。実はぼくもあの1月7日に放送された番組を観ており、本気で納豆を買いに走ろうかと思ったぐらいだ。結構騙された人も多いようで、「ほぼ日」に糸井さんが納豆を買いに走ったというようなことが書いてあったと聞いた。

原因として、下請け、孫請けといった制作体制の問題や視聴率競争の問題などいろいろあるだろうが、本当にいい加減にしないと、テレビは情報源として信用されなくなってしまうと思う。アークエンジェルズの疑惑報道を行った朝日放送の「ムーブ!」といい、今回といい、視聴率を上げるためなら何でもやる、という感じだが、なぜそうするかといえば、高ければ高いほどスポンサーがつくからだ。でも、視聴率を上げてスポンサーを獲得するためにそんなインチキなことをしていると、スポンサー企業自体がアメリカのように、どんどんテレビコマーシャルを見限ってインターネット広告へシフトしていくと思う。

今回の件でよかったことといえば、視聴者が同じような健康番組を簡単には信用しなくなることだろう。ダイエットや健康にチョコレートがいい、ワインがいい、納豆がいい、と言われても、眉に唾をつけるようになるから、フード・ファディズムも少しは熱が冷めるかもしれない。そしてますます、情報入手をインターネットに頼る人が増えるに違いない。