大川端だより(85)

師走の夕空が美しかったので、屋上へ上がって写真を撮っていると、監視カメラがこっちを覗いていた。最近は町中に監視カメラがあり、普通に歩いていると気がつかないけれど、本当にいつの間にか急増している。監視カメラの映像というのは、どのぐらいの期間、保存されるものなんだろう。無事に過ぎている日々の映像は、誰かが見ているのだろうか。時にはしかめっ面をして、映像を見る人を楽しませてあげよう。

嵐山光三郎の、泉鏡花文学賞受賞作『悪党芭蕉』を購入。これで正月に読む本ができた。