大川端だより(81)

 アークエンジェルズ(以下AA)が広島からの撤退を決めたようだが、彼(彼女)らは本当によくやっていると思う。11月30日に大阪市都島区のAAの事務所で、2人の女性にインタビュー取材した。『Volo(ウォロ)』の1・2月合併号の特集「アニマル・レスキュー」のための取材だった。(ウォロの定期購読は、下記URL http://www.osakavol.org/volo/volosub.htmlからどうぞ)

 その3日前の11月27日に朝日放送が夕方のニュースワイド「ムーブ!」で、ボランティアとの確執や寄付金の行方などの疑惑報道をしてから、これまでのいろんな報道やブログの書き込みを見ていると、なんでそんな誤解が生じ、悪意に満ちた発信ができるのかと思う。たしかに、AA側にも不慣れや危機管理が弱いなど、ボランティア団体として拙い面もあったが、それでも彼らがパークに入らなかったら、衰弱した600頭近い犬たちはどうなっていたことか。

 今でも、犬のことは何もしないのに、いろんな輩が押し寄せて大変らしい。スタッフブログ(http://arkangels.blog34.fc2.com/)に近況が報告されているが、「本当にお疲れさま」と声をかけたくなる。ぼくは猫派だったけど、取材のときにAA事務所にいた犬を見ていて、「犬もカワイイなあ」と心から思った。

 それから、記事を書いているときにいろいろ調べていて、日本もそろそろ「動物愛護」という考え方はやめて、欧米流の「動物福祉」というコンセプトに変えていかなければならないと思った。誰ですか、そこで「欧米か!」と言っているのは。