大川端だより(74)

子どものころは本当にクリスマスと正月が好きだった。非日常のワクワク感が嬉しかった。クリスマスの西洋的イメージと正月の日本情緒。この落差がいいんだなあ。クリスマスツリー、町に流れるクリスマスソングなど、どこか日本とは異なる、甘く切なく、洒落たイメージ。それが終わると、あわただしい師走の正月準備。昔は、正月を迎える準備作業が確かにあった。大掃除に始まり、御節の用意、お年玉の準備などなど。だいたい正月元旦は晴れて、静かで、いかにも年が改まった感じがしたものである。それにしても、大川端はまた、ホームレスのブルーテントが増えている。