2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大川端だより(147)

「造幣局の通り抜け」が今日から始まったのと、上天気なので、大川端は大勢の花見客で溢れ返っていた。お昼は、近くのスーパーでパック寿司を買って桜を見ながら食す。おそらく大阪では大川端が最高の花見スポットであろう。大阪城公園もあるが、河に沿って…

■げに一刻も千金の…

大川端だより(146)

遊びをせんとや生まれけむ戯れせんとや生まれけん遊ぶ子供の声聞けば我が身さへこそゆるがるれ 平安時代の歌謡集『梁塵秘抄』のなかにある有名な歌だが、日本人の花見姿を見ると、これを思い出す。小西甚一の『梁塵秘抄考』によると、「平生罪業深い生活を送…

■遊びをせんとや生まれけむ

大川端だより(145)

昨日は中国からの黄砂がひどく、せっかくの桜もイマイチだったが、今日は天気予報に反してそれほど黄砂は感じられない。「青い空、白い雲」で、まるで植木等の「だまって俺について来い」の歌詞のようなお天気だ。少し肌寒いが、写真でご覧になっても分かる…

■少し寒いけど、絶好のお花見日和です

大川端だより(144)

「柳は緑、花は紅」という言葉は、たしか団鬼六の週刊誌のエッセイで知ったのだが、元々は宋代の詩人、蘇東坡の「柳緑花紅真面目」という詩句によるものらしい。春の美しい景色を眺めていた蘇東坡が、「柳は緑、花は紅。それが本来の姿だ」と喝破した、と伝…

■柳は緑、花は紅、猫は猫

大川端だより(143)

桜が満開に近づいている。なぜ、日本人はこんなにも桜が好きなんだろう。色も曖昧だし、香りがあるわけでもない。南国のハイビスカスと青空なんかに比べると、日本の曇天に桜というのは、どうもパンチ力に欠けている。ただ、良寛和尚の辞世の句「散る桜 残る…

■帰らぬ道はだれも同じ